マーケティング

なんでターゲットを絞ることが重要なの?【マーケティング心理】

なんでターゲットを絞ることが重要なの?

こんにちは!

このブログでは、「中小企業の明日を今日よりも元気にする」をテーマに、ビジネスノウハウを書いています。

今日のテーマは、「なんでターゲットを絞ることが重要なの?」です。

ターゲット設定の重要性

今回のテーマ「なんでターゲットを絞ることが重要なの?」の結論を先に言うと、売れる商品を作るために、意思決定のブレをなくし、売れやすい商品になるからです。

では、なぜターゲットを絞るほうが結果的に売れるのか?を考えていきます。

 

日々コンサルティングをしている中で、「この商品のターゲットは誰ですか?」と聞くと、

「万人に売りたいからターゲットは決めてない」

「ターゲットを絞ると売れないんじゃないかと不安になるから絞ってない」

という回答がとても多いです。

 

次に多いのが、

「20代女性」「富裕層向け」「アクティブシニア」といった、

年齢、性別などの属性を元にしたターゲットを設定されている場合です。

 

この属性でのターゲティングは最終的には、必要となりますが、いきなりやるのはオススメしません。(理由は別に記事で詳しく書きます)

ターゲット設定の方法の詳細はこれからお伝えしていきますが、そもそもターゲットを絞る意味は何かといえば、商品企画〜販促動まで一貫性をもたせるためです。

 

人間は日々様々なことを考え、様々な情報に触れていますので、頭の中でターゲットを決めているだけではいつの間にかブレていきます。

また、個人事業主だとしても、商品開発〜販売促進の際には、デザイナーなどの関係者の協力を得ることが多々あります。

デザイン発注の際に「いい感じで」「高級感のある感じで」といったイメージで伝える方が多いですが、これだとデザイン評価ができないのでオススメしません。

仮に「高級感のある感じで」と万人に売りたいデザインを頼んだ結果、依頼主であるあなたがよく思わないデザインが上がってきたらどう思いますか?

高級感を出すというと、よくあるのが金色を使うというもの。

ですが、最近はApple製品に代表されるように、余白を多くとったシンプルなデザインに高級感を感じる人もいます。

「高級感」でイメージする方向性の違い

このように高級感という言葉からイメージされる基本的な色使いやデザインの方向性が、人によって違うので、みなさんが頭の中で「高級感といえば、金色のゴージャス感でしょ!」と思ったとしても、別の人は、「Appleの商品みたいなシンプルなものに高級感を感じる。金のゴージャス感っておじさんぽい」って思う方もいます。

この時点でもう万人にウケるものは作れないことがお分りいただけますか?

ペルソナの重要性

現場担当者とデザイナーの間では、「今時の高級感はシンプルさだよね」と一致し、その方向でデザインを進めて、最後の段階で社長に見せると「高級感を出せと言ったのに金を使ってないとは何事だ!やり直し!」と鶴の一声で180度変わってしまい、現場担当者とデザイナーはやる気をなくし、社長の作りたいものを作り始めます。

結果、万人にうける物を作りたかったはずが、いきなり3人中2人が欲しくない商品デザインになってしまいます。

これは本当によく目にする光景で、頑張ってた担当者がかわいそうになります。

このようなことを避けるためにも、誰に売りたいか?を極力言語化して、関係者全員で共通認識をもてるようにすることが大切です。

 

マーケティング業界では、このような仮想顧客をペルソナと呼びます。

ペルソナのメリットの1つに、今書いてきたように複数人のイメージのブレを極力少なくできるメリットがあります。

と言うわけで、ターゲットをこの仮想顧客=ペルソナ1人に絞ることで、ペルソナと同じような趣味嗜好・価値観を持った人に深く刺さる商品になり、結果として売れる商品になります。

まとめ

ターゲットを絞ることのメリットを理解していただけましたか?

では、きょうのまとめです。

・そもそも万人にうける商品はない

・関係者間でのイメージのブレを無くすためにターゲットは大事

ということを憶えておきましょう。

次回は、具体的にどのようにターゲット設定をしたら良いかについてお話ししていきたいと思います。

 

では、また次回お会いしましょう!