日増しに拡大するコロナウイルスの影響で、一気にテレワークが進みそうな状況になってきています。
危機の「機」は、機会の「機」。
ピンチを働き方変革のチャンスと捉え、この機に一気に進めていきましょう。
さて、テレワークや在宅勤務を導入すると、複数の場所をつないで会議や打ち合わせをする必要が出てきます。
そんな時にどんなサービスを使えば良いかというご相談を受けることもありますが、結論から言うと各事業者さんの環境やスキルによって変わってきます。
ですので、今回は無料から使えて、使いやすいWEB会議(テレビ会議)サービスを3つ紹介します。
・Zoom
- Zoom
- Googleハングアウト
- スカイプ
記事の最後には3つのサービスの比較表も載せていますので、そちらも参考にして、どのツールを使うかの判断材料にしてくださいね。
Contents
1.Zoom
1つ目に紹介するのは、今もっとも人気のWEB会議ツール、Zoom(ズーム)です。
Zoomは後発ながら、他社の賀状を切り崩してWEB会議ツールのデファクトスタンダードになりつつあるサービスです。
Zoomのメリット
①アカウントは主催者だけでOK!
LINEでもFacebookでもTwitterでも、誰かとコミュニケーションをとるには、お互いに同じアプリを利用する必要があります。
テレワークをしようとすると、従業員の中にはITが苦手な方もいて、アカウントの取り方を電話で伝えている間に、会議を予定していた時間が過ぎてしまうなんてことも。
そんなお悩みを見事に解消してくれるのがZoom。
会議の主催者だけアカウントを取得していれば、他の方は不要なので、ITが苦手な方との会議の場合、メールで招待を送ればすぐにWEB会議を始めることができます。
②通信データの消費量が少ない
WEBでのビデオ会議などは、データ通信容量が気になる方も多いのではないでしょうか?
テレワークで在宅勤務にした場合に、家庭用の固定Wifi回線を使えば問題ありませんが、出先からスマホのテザリングで会議に参加する場合などは、スマホの通信制限が入ってしまわないか心配ですよね?
しかし、Zoomでのデータ消費量はとても軽いのが特徴です。
データ消費量が少ないってことは、画像が荒いの?と思われるかもしれませんが、そんなことありません。他社ソフトと遜色ない画質でミーティングが行えます。
また、データ消費量の経済的な問題だけでなく、軽いと言うことは動きがいいと言うことですので、会話の遅延が少ないとも言えます。
Zoomのデメリット
逆に、Zoomのデメリットをあげるとしたら、無料版で使用する場合、一回の会議時間が40分までという制限があります。
長時間の会議をする場合は有料版が必要となりますが、まずはテレワークに慣れると言う意味では問題ないでしょう。
40分までしか使えないとデメリットとして捉えるよりも、40分まで無料で使えるとメリットとして捉えましょう。
Zoomの特徴のまとめ
上記メリット・デメリット以外も含めて、無料アカウントでのZoomの特徴をまとめてみました。
- 無料で使える
- 100人まで同時接続可能
- 主催者以外は専用ソフト不要だから手軽
- 軽いからデータ消費量が少なく、サクサク
- 画面共有機能あり
- ホワイトボード機能あり
- テキストチャット機能あり
- スマホやタブレットからも利用可能
- 1回の会議で40分まで使える
より詳しくお知りになりたい方は、Zoomのホームページにてご確認ください。
Zoom公式ホームページ:https://zoom.us/
2.Googleハングアウト
テレワークのツール選びを間違えると、従業員にとってストレスになりかねません。
従業員のITスキルを確認し、もっともスキルが低い人でも使える環境を構築することが、テレワークをスムーズに始める上でのポイントです。
そのため、苦手な方が多い場合は様々なサービスを組み合わせて使うより、極力Googleにまとめることが良いと思います。
「Googleだけ使いこなせばいいのね」となれば、従業員の方にとって精神的な負担が軽減できますよ。
ハングアウトのメリット
サービスを使うには、基本的にIDやパスワードが必要になります。
Zoomやスカイプを使う場合は、それ専用のIDが必要となりますが、GoogleはすべてのサービスでIDは共通(メールアドレス)なので、GmailやGoogleカレンダーを業務で使用している事業者さんであれば、新規のIDが不要なので取り入れやすいかと思います。
もしくは、これからテレワーク環境を構築していく上で、GmailやGoogleカレンダーを使っていく場合も、当初はテレビ会議システムはGoogleハングアウトを使い、余計なID/パスワードを増やさないでおくほうが無難だと思います。
パスワードを忘れて再発行の仕方がわからない状態の従業員が出てしまうと、テレワークだと直接教えることができないのでとても厄介です。
まずは、極力ストレスのない環境を作ることを第一に考えましょう。
ハングアウトのデメリット
Googleツールは、有償版にすると独自ドメインを使うことができますが、無料版の場合は、〇〇@gmail.comといったgmailアドレスがないと使えません。
そのため、G Suitesという有償版を使っていない方は、ハングアウトの無料版を使うために、1人1つのgmailのアカウントが必要となります。
会社のメールアドレスとWEB会議用のGmailアドレスの2つのメールアドレスを持つことになるため、ITが苦手な方だとメールアドレスの管理で無用なストレスが発生する可能性があります。
また、Zoomが同時接続100人に対し、ハングアウトは10人までなので、テレワークで働く社員が10人以上だと一斉接続ができませんので気をつけてくださいね。
Googleハングアウトの特徴のまとめ
Googleハングアウト無償版は、ビデオ通話、音声通話、テキストチャット機能のみなので、シンプルです。
- 無料で使えるが、全員gmailアドレスが必要(有償版は独自ドメインで可)
- 他のGoogleとID・パスワードが共通で使える
- 10人まで同時接続可能
- 画面共有機能あり
- 音声通話機能あり
- テキストチャット機能あり
- スマホやタブレットからも利用可能
個人的には、GmailやGoogleカレンダーなどのオフィスアプリを含めてGoogleの有償サービス「G Suite」を導入して、オフィス業務と会議すべてをGoogleで統一してしまうことがもっともハードルが低いと思います。
有償版といっても、1ユーザーあたり680円/月なので、導入することで全員残業が1時間以上減れば、みんなハッピーです。
「G Suite」の詳細は以下をご覧ください。
G Suite公式ページ:https://gsuite.google.co.jp/
3.Skype(スカイプ)
スカイプは、WEBでのビデオ会議、テレビ会議の草分け的な存在ですが、ハングアウトが出てきたり、最近ではZoomが出てきたりと、存在感が薄くなっているものの、抜群の知名度が安心感に繋がる部分は大きいのではないでしょうか。
スカイプのメリット
パソコンだけでなく、スマホやタブレットなどからも利用できるのは、Zoomやハングアウトとも同じです。
WEB会議は同時に50人でできるので、ハングアウト以上Zoom以下となっています。
最大のメリットは、相手が海外であっても、スカイプ間通話ではなく、相手の電話番号(携帯電話/固定電話)に直接電話することができ、国際電話も格安でできることです。
テレワークにしたことで、海外との取引の電話を自宅からする必要が出てきた場合、その分の電話代を従業員に負担させることはできないですよね。
そんな時に、スカイプを使えば、事前チャージで格安で海外とのやりとりもできますので、従業員も安心ですね。
スカイプのデメリット
スカイプの弱点は、利用者全員が使う端末にアプリをインストールする必要があり、各自がスカイプIDを取得する必要があること。
50人で会議をする場合は、50人がそれぞれスカイプアプリを端末に入れ、IDを取得しておく必要があります。
社内全体での会議であればすべてのIDをWEB会議に招待すれば良いのですが、部署単位や個別ミーティングとなると、社員名とスカイプIDを紐づけて管理しておく必要がでてくるため、スカイプのためのID管理業務が発生することになります。
ITが得意でない方は、準備や管理の面で、Zoomやハングアウトを利用するのがスムーズだと思います。
スカイプのダウンロードは、こちら→Skype公式ページ
Zoom、ハングアウト、スカイプの比較
最後に、3ツールを一覧で比較してみます。
Zoom | ハングアウト | スカイプ | |
アカウント | 会議主催者のみで可 | 参加者全員のGmailアドレス | 参加者全員のスカイプ用ID |
同時参加人数 | 100人以下 | 10人以下 | 50人以下 |
利用可能時間 | 40分/回 | 無制限 | 無制限 |
10分あたりのデータ通信量(参考) | 約3〜5MB | 約250MB | 約350MB |
スマホ、タブレットからの利用 | 可 | 可 | 可 |
ビデオ会議 | 可 | 可 | 可 |
音声通話 | 可 | 可 | 可 |
テキストチャット | 可 | 可 | 可 |
画面共有 | 可 | 可 | 可 |
有料機能 | 一回のミーティング40分制限なし | 独自ドメインのメールアドレスをIDとして利用可能 | 固定電話、携帯電話番号との通話可能(海外含む) |
まとめ
Zoom、ハングアウト、スカイプとそれぞれの特徴をお分りいただけましたか?
WEB会議のツールは基本機能にはさほど違いはありません。
何を使うかは、社内メール環境や、スタッフのITスキル、テレワークでの会議参加人数によって異なってきます。
どれも基本無料で使えるので、まずは無理なく使えそうなものを使ってみるのが良いかと思います。
それでも自社にはどれがいいか分からないなどあれば、お問い合わせいただければ、ヒアリングして最適なものをご提案させていただきます。
相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせくださいね。